医学生の声

・茨城県で生まれ、23年間育ってきましたが、神栖には数回しか来たことがなく、今回神栖のことを1週間住まわせていただき、愛着がわいた気がしています。神栖の医療過疎は非常に深刻で、一刻も早い改善が必要であるという危機感を覚えました。これからまた大学に戻り、茨城の医療について学習を深める所存です。将来何らかの形で恩返しができればと考えております。

・医療に限らず、人生や仕事など、多くのことについて考えさせられ、視野が広がった実習であった。

・どこよりも充実した実習をすることができた。

・茨城県が医師不足であり、医療過疎の地域がたくさんあるということは知っていたが、つくばに住んでいると周りに大学病院も含めた大きな病院がいくつもあり、実際には茨城県の医師不足問題を実感したことはなかった。しかし、今回の神栖市の5日間地域に泊まり込んで実習することで、住民がどのような医療問題に直面しているか、ということを深く考えさせられた。

・これから医師になって多くの人と接する機会があるので、患者さんサイドの住民の方とお話ができ、中にはその人の人生観や価値観に驚かされることもあったが、心から尊敬できる人に会ったのは貴重な経験だった。

・医師に対して求められることは、治療のみならず、治療を提供する環境やスタッフの態度や人間性からにじみ出るものにあるというということが最も大きな気づきでした。

・多くの方がこの実習に関わってくださり、実習を支える側の方々への感謝の気持ちが、今までの実習よりも自然と湧き上がってきました。このような実習や研修の場でも、普段はあまり意識しないけれど、実はそれが誰かの努力や気遣いが合ってこそ成り立つということもあるのだろう、ということに気づきました。そういう方たちへの努力に気づき、自然にお礼を言えるような医師になりたいと思います。

・宿泊することで他の人たちとの交流があって,深く神栖市を知ることができた。宿泊先で様々な人と交流できるのはとてもいいと思う。その土地の人と関わり,文化的・社会的背景を知り,考え方を知り,地域の特徴や住民の考え方を知ることが医療を提供する上で重要だと知った。

・かつて非行に走っていた人々が親となり、その子が親と同様に非行に走ることなく、社会人として成功するという話から、健康の社会的決定要因という観点から親世代の非行は恵まれない幼少期や貧困、社会的支援の少なさなどがあったのではないかと想像されます。しかし、その親世代が鹿島臨海協業地帯の開発に伴い、裕福になったことが新たにタバコや食生活の問題につながってきたのだと感じました。

・教育は最大の予防という言葉が印象的で、自分も正しい知識を広めていけるように努力したいです。

・大阪で生まれ、育ち、茨城へは大学の時からきているので、神栖地域の発展の背景や現状などについては、今回初めて知ることになりました。神栖地域で活躍されている様々な職種の方々との交流を通じて、それぞれの人に自身の住んでいる神栖という地域への思いがあり、信念をもって活動されていることが分かりました。

・神栖は、工業地帯であり、労働者が多く、子供の数も多いという特性から、健康に対する啓発活動を積極的に行うなど、地域の特性に合わせて活動していくことは大変重要だと思いました。病気は単に病気を治すだけのものではなく、様々な要因が複雑に絡み合って成り立っているものだと知りました。

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