神栖地域を多角的な視点で捉え、その地域特有の特徴と健康課題がどのように結びついているのかをより深く理解することを目的として、地域診断や異業種帯同・インタビューなどのフィールドワークを重視した実習を 2013年度から開始しました。 準備段階では、学生は「健康の社会的決定要因」や文化人類学的な考え方についても学んでいます。具体的には、地域ごとに見られる健康格差がなぜ生じるのかを考えるため、ライフスタイルや産業、交通など身近な環境要因に加え、保健医療体制など社会的・経済的・政治的な面からも視点を広げて考察を深めています。また、「他者はどのような風景を見ているのか」といった文化人類学的な視点を養うため、住民体験・異業種帯同実習などを通して考察を深めています。このような学びを通して医学生は、地域特性や住民の健康観といった視点から医療の課題を地域全体の広い視野で考えるだけでなく、文化人類学の観点から「くらし」についても考察する力を身につけてゆきます。なお、学生教育に市民が参画することで生まれた人脈や信頼関係は、つくば総合診療かみすチームによるヘルスプロモーション活動へとつながっています。
地域診断は、学生のシラバスにも掲載してある右にあるパワーポイントを参考に説明している。
本資料は、医学生向けの教育資料です。