第11回全国大学病院総合診療部連絡協議会が開催されました

6月1日、第11回全国大学病院総合診療部連絡協議会が開かれました。
この協議会は、全国すべての大学病院の総合診療部門の代表者が年一回集まって開催されるもので、今年は筑波大学が主管校となってつくば市で開催されました。

冒頭の五十嵐徹也筑波大学附属病院長の挨拶の後、文部科学省高等教育局医学教育課の新木課長から「大学病院の諸問題について」と題した講演がありました。その中で、筑波大学が全国に先駆けて導入した水戸地域医療教育センター(水戸協同病院)についても触れられ、新しい地域医療教育のモデルケースとして注目しているという、我々にとって大変うれしいコメントをいただきました。

その後、各大学から寄せられた議事について議論した後、本協議会はじめての試みとして、「大学病院総合診療部の目指すべきもの」と題したパネルディスカッションが開かれました。
パネリストとして大滝純司教授(東京医科大学)、林純教授(九州大学)、山城清二教授(富山大学)、山本和利教授(札幌医科大学)、前野哲博教授(筑波大学)からの発言の後、前野哲博教授・徳田安春教授(筑波大学)が司会を務め、大学病院総合診療部門のあるべき姿について白熱した議論が展開されました。
設立背景や教員の専門領域が大学ごとに異なる現状において、本協議会が統一した方向性を打ち出すのは大変難しいものがありますが、ジェネラリストの養成は社会からの期待も高いことを踏まえ、その中核を担う本協議会メンバーがこれからも協力していく必要性が強調されていました。