ポートフォリオもこれでバッチリ!~行動変容ステージに応じた効果的なサポート~

CFMD 医療福祉生協連家庭医療学開発センター@東京都新宿区

2013年3月9日

 

 

本日、家庭医シニアレジデントを対象に行動変容ワークショップを開催いたしました。

 

 

患者家族役、医療者役に別れ、行動変容アプローチを実践

 

メニューはこちらです。

  1. 行動変容アプローチに必要な理論の講義
  2. 患者家族・医療者役を通して学ぶ、行動変容ワークショップ

 

さらに今回は、ある新しい取り組みを実践しました。

 

シニアレジデント1年目から指導医までが一堂に会し、行動変容の難しい症例を共有し、ディスカッションするセッションを新設したのです。

 

 

全体ディスカッション(行動変容アプローチの難しい症例を共有)

なぜこの様なセッションを取り入れたのかと言いますと、

効果的な行動変容には、行動変容アプローチ理論やエビデンスに
裏打ちされた支援も大切なのですが、実は、いかに相手の生活行動様式や価値観・人生観にマッチしたアプローチが出来るかが決め手になるのです。

ですが、この部分は、教科書には書かれておらず、マニュアル通りに行くわけでもなく、人と人とのARTの部分でもあるのです。

その際、今までに取り組んできた多くの自分自身の試行錯誤の経験が活かされたり、時には、主婦的目線が役に立つことさえあります。

行動変容アプローチは、生活習慣病や慢性疾患の診療に携わっている
総合診療・家庭医療の実践家にとって、魅力に感じる領域の1つでもあります。

だからこそ、今回のセッションでは、臨床経験やバックグラウンドの異なる人たちを交えたディスカッションを通じて、ARTの部分に触れ、より深く学習できるよう支援したかったのです。

 

そして、その結果、どうだったのか・・・と言いますと、
これが予想以上にディスカッションが深まり大変有意義な時間となりました。

 

レジデントの皆さん、これでポートフォリオは、しっかりと深めたものができそうですね。

 

(阪本直人)