ローテーション研修先で、病院職員向けメンタルヘルスセミナーを開催

みなさん、こんにちは! 水戸協同病院の整形外科で研修中の向山和彦です。
2011年5月25日(水)夕方、水戸協同病院で職員に対し、『ストレスとの上手な付き合い方 入門編』と題したレクチャーを行いました。
私が行ったこのレクチャーシリーズは、病院職員(主にコメディカル)を対象に行っており、シニアレジデント以上の医師が持ち回りで担当します。
レクチャーの依頼があった時、何をテーマにしようかと考えました。 

 

新年度が始まって間もないこともあり、「病院勤務って大変ですよね。頑張りましょうね。」というメッセージを伝えたい、そのうえで担当する私にも、聴講される方々にもためになることはなんだろうと思い、上記のテーマを選びました。
うつ病は「心の風邪」と言われており、この疾患は誰にでも起こりうるものであることを伝えようと、自らのうつ病になりかけた経験も交えながらレクチャーを行いました。また、音楽(オルゴール)なども活用し、リラックスして楽しみながら参加できるよう工夫しました。

【コンテンツ概要】
1.だれでも罹りうる“心の風邪、うつ病”

2.ストレスへの対処傾向をセルフチェックしてみましょう!

BSCP(ストレスに対処する型を知るための自己診断テスト)を用いて、セルフチェック

 

 

【参加者】(正確な出席を取っておりませんでしたので、おおよその数になります)

院長、副院長、医師 約10名、
看護師         約20名、
その他のコメディカル(薬剤師、検査技師、PT、OT、MSWなど)  約20名、
事務系職員      約10名 

 

【参加してくださった職員の感想など】
アンケートには、

・「自分や周りの人への気配りをやっていこうと思います」

・「自らの経験を交えての話があり、説得力があった」

・「BSCP(ストレスに対処する型を知るための自己診断テスト)を行ったことで、自分の傾向がわかりとても参考になった」など、

内容に関しても好意的な意見が聞かれました。

また、スライドの図や表も好評で、さらに応用編を望むという声も3件くらいありました。

私にとっても、うつ病の基本を復習し、それを人にやさしく教える訓練をする絶好の機会となりました。

今後もこのテーマについて、基礎編、応用編ができるように勉強していきたいと思っています。

 

【裏話】
実は今、子供を病院付属の保育園に通わせながらの病院勤めをしているのですが、

レクチャー開始直前の17時20分にいきなりピッチが鳴り、「お子さんが熱発しています」と連絡が入る中でのレクチャー開始だったのです。

もちろん話のネタに使わせてもらいました。

 

【指導医からコメント】
・向山先生へ
工夫した部分が効果的に作用し、参加してくださった職員からはとても好評で、準備に時間をかけた甲斐がありましたね。本レクチャーの準備に向山先生とつくば市で打ち合わせを行いました。忙しい研修の中、お疲れ様でした。

・シニア・レジデント、チーフレジデントの皆さんへ
職員向け、一般の住民(こどもから大人まで)向けの健康教室の際には、私たち指導医がしっかりサポートしますのでいつでも気軽に相談に来てください。(筑波大学 地域医療教育学/総合診療グループ 指導医 阪本直人)