大西先生のセミナー開催! Principle of Family Medicine “Access to care”

現在、Oregon Health and Science University(オレゴン健康科学大学)の家庭医療科より筑波大学にお越しいただいている大西恵理子先生。
先日、Principle of Family Medicine “Access to care”をテーマにセミナーを行っていただきました。
家庭医療の基礎となるACCCCという言葉をご存知でしょうか?
ACCCCとは
Access to Care ケアへのアクセス
Continuity of Care ケアの継続性
Comprehensive Care 包括的なケア
Coordination of Care ケアのコーディネーション
Contextual Care 文脈を踏まえたケア
の5つからなる概念で、家庭医療の原則となる部分です。
今回のセミナーでは、その中でもAccess to Careについて教えていただきました。
患者にとって、アクセス上の障害(barrier)の種類は様々です。
お金がないから受診できない、遠いから受診できない、などは想像できますが、それ以外にも家族、保険システム、ジェンダーなど様々な要素が関係しています。
それらについて議論していると、家庭医療の様々な要素にも話が膨らみました。
やはり、こういった分野の学習は本で読むよりも、みんなでディスカッションしつつ良い講師に教えてもらうのが一番な気がします。
そしてなんとこのセミナー、筑波総診の誇る最新鋭のテレビ会議システムにより、水戸協同病院や各個人のPCやスマホにも配信されました!
水戸協同のメンバーともディスカッショ ンしながらの講義が可能で、お互いの顔ももちろん見えます。
今後筑波総診では色々なセミナーにこのシステムを活用していく予定です。
なかなか時間的、距離的な問題で勉強会に参加しにくかった他施設で研修中のレジデントも、これでbarrierを取り除くことができそうですね。
文責:S1  稲葉 崇