私たちは教育を通して地域医療に貢献します

これまで取り組んだ主な研究

頭痛を主訴にプライマリ・ケアを受診した患者におけるうつ病の有病率

頭痛を主訴にプライマリ・ケア医を受診した患者177名の中で、約4分の1に当たる45名(25.4%)がうつ病の基準を満たしていた。臨床情報の中でうつ病と関連が認められたのは複数の身体症状と病悩期間(6か月以上)であった。プライマリ・ケア医は、頭痛患者の診療に当たる際にはうつ病を必ず念頭におく必要があり、特に、上記の情報が認められた場合は、慎重にうつ病を鑑別する必要があると考えられた。

研究実績へもどる

倦怠感を訴える外来患者における睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有病率

持続性倦怠感を主訴として受診した患者を対象とした調査を行い、対象42名中、夜間血中酸素飽和度測定により3名がSASと診断され、SASの有病率は6.5%(95%信頼区間;1.4%-17.9%)であった。収縮期血圧値140mmHg以上であることとSASとの間に関連が認められた。持続性の倦怠感を有する患者においてはSASに対する注意が必要であり、特に、収縮期血圧高値の場合には同疾患を念頭におくべきであることが示された。

研究実績へもどる

新臨床研修制度における研修医のストレス

全国の41施設568名の研修医を対象とした調査で、研修開始2か月後に25.2%もの研修医が新たに抑うつ反応を呈していた。また、研修医のストレス特性としては,高い質的・量的負荷と著しく低い裁量度・達成感が特徴であり、一般的な医師のストレスとはパターンが大きく異なることが明らかとなった。

研究実績へもどる

コンピテンシーモデルを導入した指導医養成プログラムの開発および検証

まず、実態把握のために、平成19年度に全国で開催された講習会114回の報告書を分析し、半数以上の講習会がカリキュラムプランニングに多くの時間を割いていたものの、受講者からの評価は低いレベルにとどまっていたことを明らかにした。次に、初期研修指導に適した指導医のコンピテンシーモデルとして、1.Professional(職業人)2.Educator(教育者)3.Mentor(メンター)4.Clinician(臨床医)5.Manager(管理者)の5項目をコア・コンピテンシーとするモデルを作成した。
さらに、このモデルを反映させた評価スケールを用いて受講者のフォローアップアンケートを実施したところ、現場での教育技法の実践には大きなバラツキがあることが明らかとなった。指導医のコンピテンシーの向上のためには、単なる教育技法の紹介だけでなく、現場で実践するためのノウハウも盛り込む必要があることが示唆された。

研究実績へもどる

「地域枠学生の将来へのビジョンと在学中に遭遇する困難」の全国調査

平成22年度に地域枠で入学した36大学430人(回収率80.8%)より回答を得た。進学の動機は、「医師不足に貢献するため」30.4%、「奨学金があるから」17.9%、「医学部に進学したかった」27.1%であった。一方、将来医師不足地域で働くことについては、9割以上の学生が義務年限終了後に「就職したい」あるいは「特にこだわらない」と回答した。地域枠の入学動機には、医師不足地域への貢献以外にも、医学部入学の容易さ、奨学金がある程度影響している。その一方で、将来の進路に対するモチベーションは極めて高く、このモチベーションを維持して確実なキャリア選択につなげていく支援が重要であることが示された。(現在追跡調査中)

研究実績へもどる

専門職連携教育の教育効果の評価

筑波大学医学群は医学・看護・医療科学の3学類より構成されており、連携・協働を学ぶことを目的として平成18年度に3学類合同プログラムを導入した。本プログラムの教育効果を検討することを目的としてプログラム前後にアンケート調査を行った結果、プログラム後に専門職の役割や連携に対する理解が上昇し、グループ討論への参加といった態度面についても得点の上昇が認められた。本プログラムを通して、専門職連携・チーム医療に関しての深い学びが得られていることが示唆された。

研究実績へもどる

〒305-8575
茨城県つくば市天王台1-1-1
筑波大学 人間総合科学研究科 地域医療教育学

私たちは教育を通して地域医療に貢献します